light and shadow

見えているものが全て見たままのものとは限らない
見たいと思っているものを見ている人も
見たくないと思っているものを見てしまう人も
見えているものが見えない人も。
どれもあなたが選んだ結果。選んでない?それは、見るべきものが見えていないだけ。
text & photo ©weedsxyz

2018/6/12 Pentax Spotmatic + Super-takumar 55mm1.8 + Fomapan100  + Rodinal : stand development,

昨日久々にSpotmaticを取り出してみたらなんと、フィルターがこんな感じで割れておりまして。バッグに入れていたときにどこかにぶつけた!?それにしてもバッグから出す時に気付いていても良さそうなものだけど…といぶかしみつつ、まぁフィルター外せばよろしい、とペンチ、ペンチ。
しかし、フレームが曲がってしまっていていくら頑張ってもフィルター取れません^^;
逆にレンズのフォーカスリングが緩みはじめて、おぃおぃ、レンズ解体になっちゃうよ、ってフィルター外すのはとりあえず諦めて、愛用のSuper-Takumar 55mm1.8は他に2本ほど持っているので(←もしもの時に備えておりますが、もしもがあるとは思わなんだ)、レンズ交換すれば良いか♪
…ってところで気付きました、いやいや、こーんなゴージャスにクラックが入ってるんだから、きっと何か面白い結果が見られるハズ!
このまま使わない手はないっ!


そこで急遽、いつもの山へ撮影に。
秋のうららかな晴天、昼下がり。私のいつものお山は残念ながら観光客と地元のお年寄りのお散歩コースとなって賑わっておりました。
気のいいお年寄りなんかに、カメラ見られー、話しかけられー、割れてるだのなんだのって言われることになっても面倒なので、ひたすら回避です。
そもそも自分が撮っているものでさえ、人に説明してもわかってもらえないから、「何を撮ってるんですか?」とか訊かれるのも困るんですよね(ー’`ー;)
大多数の人類は花とか人とか鳥とか富士山とか、およそ被写体としてポンッと真ん中に据えるようなものじゃないと撮影対象として説明しても分らないようですので、私が撮っている画は説明不能。
回避、回避。Evacuateですわ、避難、避難。

ともかくけっこう苦労しながら人が居ないところで何とかカラー1本とモノクロ1本、テスト撮影完了でございます。

カラーの方はソラリゼーション化してしまうので、光の入り方とか割れた部分がどう影響するかが分かりにくくなると予測して、モノクロは確認用。
カラーはどんなになるかわからないので、まぁ 博打用(笑)。

大きなクラックが3筋入っていたところからも予想できるように、ほぼほぼ予想通りに3本の光彩が入りましたが、逆光でけっこう強い光を入れてあげないとこれも出てこない。これだけフィルダーが割れていたら、普通に撮っても多少の歪みやら乱反射が出るかと思ったんですが、パッと見て目につくような歪みは見当たりません。
ちょっと残念。

シャッターカーテンに穴があいて光漏れしてるcanonFTQLの時もそうでしたが、効果は面白いんだけど、常に同じように光が入っちゃうから少し遊ぶと飽きちゃうんですよね。イレギュラーもずっと続けばもうそれはレギュラーな状態になってしまうわけです。

今回はレンズなので、通常レンズと割れたのと、フレームで使い分ければ便利かもしれない。
センセーショナルな光彩ビームをがっつり入れたい時は、割れたのを使えば効果抜群です( ̄ー ̄)ニヤリ

weedsxyz / sheep1
Pentax Spotmatic +smc55mm1.8 + broken protection filter + efke100

とりあえず、こちらがその結果です。
お楽しみいただければ幸い。

…WP画質悪すぎだ、
もちっときれいな状態で見たい人はこちら→ https://www.instagram.com/hitsuji_souko/




と、いうことでハロウィンにちなんでTim Barton買っちゃいました^^

『The Melancholy Death of Oyster Boy』(オイスター・ボーイの憂鬱な死) by Tim Barton

やっぱりハロウィンといえばティム・バートン♪ そして、一年前が懐かしい、我らがショップアイドル:ジョセフィーヌ。。。今頃どうしているでしょうね
ホコリ被って放置されてるかなぁ、それとも捨てられちゃってるかしら。
何はともあれ、ショップ”A”は良いメンバーがそろってました♪ 外部からのストレスはありましたがポテチ愛とオタク話でみんな良い感じにまとまっていたと思います。今日はトリビュートな感じで、ハロウィーンジャンキーオーケストラとティム・バートン、ポテチでHappy Halloweenです。



ジョセフィーヌ
人体模型のジョセフィーヌですv 2016年 ContaxT3+adox100 / Rodinal Stand-development

本の方へ話は戻りますが、今はKindleでカズオ・イシグロの『The unconsoled』 を読んでいるので、ティム・バートンまでたどり着くのはいつになることやら。

うっかり読み始めてしまいましたが、このThe unconsoled、大変長い小説でした。The remains of the dayの数倍ある^^;

 

さらに昨日は森博嗣のつぼみ茸ムース The cream of the notes 5、こちらも衝動買いしてしまったのでした。。。
あ、でもこちらは心配しなくてもすぐに読み終えると思いますが…。

 

どちらの本も読み終わったらまた感想とか勝手な何かを書くかも知れません。皆様、良いハロウィーンを♪



weedsxyz

お彼岸前後のフィルムから。ソラリゼーション + smc55mm1.8開放です。

(念のため、ピンぼけ写真ではないですよ、シベの1-2本にだけピントを合わせて他をぼかして撮ってるだけでございます。©weedsxyz 著作権保有者はワタクシ、単に別サイトのコピーライトを刻印してあるだけ。)

相変わらず現像液は劣化したRolleiデジベース、現像時間は気分次第。数値化したデータには全くならないけれど、以前のフリッカーコンタクト達が現像プロセスを『レシピ』と呼んでいたように、私自身は毎回温度や液の状態を推測しながら加減して配合・配分しているので、手応えとして何となく身についている部分はあります。
完全に経験値だけなので、誰かに教えてと言われても困りますけど^^;



全ての現像プロセスは自己責任と自覚して行っているので、もちろん最悪の場合は全て消えてしまうリスクを覚悟の上。
消えて嘆く場合は最初から手を出さない方が良いです。全部消えてしまうところまで行かなくても、現像しすぎたり、足りなかったり、部分的に消えたり…上手くいく確証はないので、がっかりする事も多々あります。

デジカメで撮って気に入らなかったら何度でも取り直せばOKというのと違って、1つのフィルムロールにチャンスは1回。
まともに現像する方がいいのか、ソラリゼーションにしてしまって良いのかも自己判断のみで、双方の結果を比べるわけにはいかないし。

大げさな言い方になりますが、虎穴に入らずんば虎児を得ずでございます。
If you don’t take risks, there is no fun.

デジタルで撮ったら予測するまでもなく即結果が出ます。
フィルムで撮ってもある程度結果の予測が可能です。でも、super-takumarの55mm1.8レンズはいつも私の予想以上にアメイジングな結果を出してくれます。
そして、自家現像のソラリゼーションはさらにもっと予測が難しい。
私は、思いもよらなかった結果をみつけて驚かされたいのかも知れません。
フィルム撮影から現像、スキャンまでのプロセスではいくつもの不確定要素が絡み合います。不確定要素のコンビネーションが、時には二度と再現不可能な結果を作り出すことがある。毎回フィルムを現像するたびに、タンクから出しながらちゃんと像が残っているかドキドキし、乾かしたネガをスキャンしながらどんな色が出るか、どんなエラーが出るかワクワクする。
このスリリングな楽しみのためなら、多少フィルム代が嵩んでも仕方ないか…と思えます。ギャンブルか(笑)



weedsxyz hitsuji-souko 妖怪的

9月14日撮影。
この時期、彼岸花が咲き始めたのでとにかく撮影に行かれる機会を逃してはいけない、と勢い込んで撮影。
彼岸花の撮影にどこが良いって、理想的にはお墓です(私的ランキング)。
昨今は田んぼとかで一面彼岸花畑になる有名なポイントがあるようですが、そんなところまで行かれないし、行っても『さぁ、これが彼岸花畑ですよ、一面真っ赤に咲きそろってきれいでしょ』ってなアプローチに興味はないわけで。

お墓♪お墓♪

しかしこの日は残念なことに、整備の人たちが入って草刈りとか掃除とかしていてあまり落ち着いて撮影できなかった(ー’`ー;)
お彼岸前だったからですね、みんながお墓参りに来る前にきれいにしておこうってことだったのでしょう。残念。
なので、怪しまれないように目立たないように、その都度カメラはバッグに隠しつつ、彼岸花を探しましたが若干早かったとみえてほんの数本しか見当たりませんでした。

その結果、彼岸花のことは諦めて、普通の写真に。
いつものように感光させてソラリゼーションさせながらのカラー現像。現像液はローライのデジベース。Macodirectで売ってます。最近は日本国内でもSilversaltさんが扱ってくれてますね。送料と値段を一度比べてみたけど、どちらもあまり変わりませんでした。しかし国内でも扱ってくれるところが増えたというのは嬉しい限り。ビバ★フィルム写真復興♪

ともかく、だいぶ何度か使って劣化しているはずのデジベース現像液で、しかも温度はいい加減で、現像時間も気の向くまま…(ある程度自分なりの指標はありますが、感光具合でも変ってくるし、環境光の明るさでも違ってると思うんですよねー。自分では”絶対に全てを失うことはない程度”が目安です。感光させすぎてなくなっちゃうとか、現像が足りなさすぎて何も見えないとかだけは回避出来るような心持ちでやってます^^)

で。本題。
スキャンしながら思ってたんですが、この写真とか、心霊サイトとか恐怖系の特集に使われてそうなホラーな雰囲気。というか妖怪がいそうな素敵なムードになってますね。先の京極夏彦 嘘実妖怪百物語でも書かれていたと思いますが、妖怪っていうのは『感じる』ものであって、実在するわけじゃないけど、それはふとした日常のひとコマの中に間違いなく”在る”。
この写真をスキャンした時に、『ああ、在るなぁ♪』です。
まぁ、スリーブ全体がソラリゼーションで変な色になってますから、全体に妖怪的な雰囲気は漂っているんですけどね。

あとは、二重露光したこの写真。良い感じに不思議感が出ました。
weedsxyz hitsuji-souko solarization
これは妖怪的というよりも、ファンタジーな感じ。ハッキリ言いますが、かなーり慎重に構図と重なり具合を検証してシャッター押してます。( ̄ー ̄)
ソラリゼーションの反転具合は予想が難しいけど、多重露光の重なり具合は予測が可能ですからね。



今日は不意打ちをくらって時間がないっ(^^;

しかし、秋分の日、お彼岸の中日であるので せめて 彼岸花2017の写真を1枚だけでも…!
あれこれ撮った中の最後の1フレーム。

彼岸花ーソラリゼーション

カメラ:Contax G1
フィルム:富士フィルム C200
現像液:Rollei デジベース

二重露光で撮影、カラー現像の過程で一度タンクを開けて感光させてソラリゼーションで反転させてあります。
 (だいたい現像時間5分くらい、温度23~25度くらいかな?あー、大変申し上げにくいが室温でちょっとお湯であたためたくらい、どっちみち感光の程度も現像液の劣化具合も測れないんだからと、温度と時間もいい加減で計測してないです。ふふ、意外となんとか現像できるものですよ。)

※写真の著作権は私がもってます。無断使用・転載禁止。何かの間違いで使いたいってときは連絡下さい。