ふぅ。。。ようやく読了です。
決して読むのが大変だったとか面白くなかったのではなく、単にごっつぅ忙しかっただけでゴザイマス。
14h/dayで13日連続だったからねぇ。。。

ストーリーとしては新撰組の土方歳三をもとにしたフィクションなのは、どこからどう見てもおわかり頂けると思いますが、
私はそっちに特に詳しいわけではないので、史実がどんなかは良く分かってない、なんとなくのイメージと何となく幕末あたりかって時代感と、なんとなく新撰組って腐女子に人気のカテゴリじゃないかとか、そんないい加減な印象しかなかった、ズブの素人です。

今回の京極作品はまたブ厚くて嬉しいな♪と思いつつ、でもやっぱり重たくて長時間読むのは大変。そこがまた良いんですケド。
モチーフのせいか、読みながらついつい 『新撰組の二次創作っぽい。。。』なんて思ったり。
人気漫画とかのキャラ使って自分なりのオリジナルストーリー書いちゃうアレです。キャライメージが定着しているから、原作のファンにとっては馴染みやすく、かつストーリーは新しいから、原作の世界にもっとどっぷり浸りたいファンには必要不可欠の二次創作。
そういえば私もネットの世界に入り込んで最初に訪れたのは 京極ファンサイトで二次創作ストーリーを書かれていたミカさんのところでしたっけ。右も左も分らないネットの掲示板で、皆さん親切にいろいろ教えてくださって、今でも感謝感謝です。

すっかり脱線しましたが、
ストーリーはともかく。それは実際に読んでお楽しみ下さい。あらすじだのネタバレだのストーリーがどうのって書評読んでるより、実物の重さを楽しみながら読まれて下さい。読書って体感・質感も大事ヨー。電子書籍は便利だけど、新品の本のページをそっとめくる、汚さないように傷ませないように読み進むっていうのもまた良いものです。



んなわけで、ストーリーはともかく。
今回も京極先生のお好きな、容れ物とくくりとレッテルや名前の理論が根底にがっつり流れていましたね。
容れ物の中。そこに収まりきらない何か。
レッテルや名前というもので呪をかけられもがき、または名前や肩書と云ったレッテルを貼られたことで安心し。
そこから外れたものは、
そこに入れなかったものは、
容れ物に入っていない外側は何だ、入れなかったものは何になるんだ、
既存の概念でくくれないものはどうしたら良い…?

いつもだったら、それは妖怪であり、呪や憑き物であり。

既存の概念の枠からはみだしたものが妖怪で、縛られ、安心し、惑わされるものが呪であり、御しきれない感情が憑き物であり。

いつもの怒涛の憑物落としの代わりに、今回はまさに怒涛のごとく駆け抜けたラスト。
最後はハリウッド映画のようでしたね。。。

まぁ、実際に読んでお楽しみ下さい^^ 筋トレにも使えますからw

虚実妖怪百物語 急 京極夏彦

ようやく3巻目を入手して読了です。
最初の1巻目はまぁまぁな印象でとりあえず読むかぁ…ってスタートでしたが、2巻目、3巻目と徐々に加速がついて最後は読み終わらないと動けない状態に。
それでもかつての京極パワーに比べたら、やはりだいぶマイルドになっていると思いますが
期待は裏切られなかった、満足です♪



そもそもこのタイトルの場合、最初からイメージがある程度浮かんでいるので、”期待通り”の右斜上をいったような感じですね。

3冊目 『急』は想像力と記憶力をフル稼働して スペクタクルです。
圧巻です。
年代の違う方が読んだらどうなんだろう?
私の年代だとほぼドンピシャなので、一般常識として(ヲタクは自分ではオタクではないと言うそうですヨ)およそ80%くらいは網羅出来たんですが。
えーっと、こう言っちゃうと前の行の括弧書きと矛盾しちゃうから言いたくないけど、
オタクじゃない人が読んだらどれくらい分るのかな?って疑問です。
かなり広範囲に亘って羅列されていたと思うので。
ちょっとこの疑問は昔懐かしいネットの掲示板とかさらに時代遡ってニフティサーブの時は会議室でした、そんなフォーラムで訊いてみたいですね
みなさん、どれくらい分かったのか^^
年代別とかで面白い統計とれそう。

なるべくネタバレないように書いてます。

最後の最後は
『嗚呼!』って、お得意の憑物落としなかんじで、そうだったのかー トリビュートだったですね
生半可だから読み終わるまで気づかなんだけど、嗚呼!でした。

妖怪好きの人にはオススメです。

 

そして久々に新刊を新品で本屋さんで平置きから買ってきました。
ちょっと読むのに腕力が要る京極夏彦 『ヒトごろし』。

読了したらまた。

weedsxyz hitsuji-souko 妖怪的

9月14日撮影。
この時期、彼岸花が咲き始めたのでとにかく撮影に行かれる機会を逃してはいけない、と勢い込んで撮影。
彼岸花の撮影にどこが良いって、理想的にはお墓です(私的ランキング)。
昨今は田んぼとかで一面彼岸花畑になる有名なポイントがあるようですが、そんなところまで行かれないし、行っても『さぁ、これが彼岸花畑ですよ、一面真っ赤に咲きそろってきれいでしょ』ってなアプローチに興味はないわけで。

お墓♪お墓♪

しかしこの日は残念なことに、整備の人たちが入って草刈りとか掃除とかしていてあまり落ち着いて撮影できなかった(ー’`ー;)
お彼岸前だったからですね、みんながお墓参りに来る前にきれいにしておこうってことだったのでしょう。残念。
なので、怪しまれないように目立たないように、その都度カメラはバッグに隠しつつ、彼岸花を探しましたが若干早かったとみえてほんの数本しか見当たりませんでした。

その結果、彼岸花のことは諦めて、普通の写真に。
いつものように感光させてソラリゼーションさせながらのカラー現像。現像液はローライのデジベース。Macodirectで売ってます。最近は日本国内でもSilversaltさんが扱ってくれてますね。送料と値段を一度比べてみたけど、どちらもあまり変わりませんでした。しかし国内でも扱ってくれるところが増えたというのは嬉しい限り。ビバ★フィルム写真復興♪

ともかく、だいぶ何度か使って劣化しているはずのデジベース現像液で、しかも温度はいい加減で、現像時間も気の向くまま…(ある程度自分なりの指標はありますが、感光具合でも変ってくるし、環境光の明るさでも違ってると思うんですよねー。自分では”絶対に全てを失うことはない程度”が目安です。感光させすぎてなくなっちゃうとか、現像が足りなさすぎて何も見えないとかだけは回避出来るような心持ちでやってます^^)

で。本題。
スキャンしながら思ってたんですが、この写真とか、心霊サイトとか恐怖系の特集に使われてそうなホラーな雰囲気。というか妖怪がいそうな素敵なムードになってますね。先の京極夏彦 嘘実妖怪百物語でも書かれていたと思いますが、妖怪っていうのは『感じる』ものであって、実在するわけじゃないけど、それはふとした日常のひとコマの中に間違いなく”在る”。
この写真をスキャンした時に、『ああ、在るなぁ♪』です。
まぁ、スリーブ全体がソラリゼーションで変な色になってますから、全体に妖怪的な雰囲気は漂っているんですけどね。

あとは、二重露光したこの写真。良い感じに不思議感が出ました。
weedsxyz hitsuji-souko solarization
これは妖怪的というよりも、ファンタジーな感じ。ハッキリ言いますが、かなーり慎重に構図と重なり具合を検証してシャッター押してます。( ̄ー ̄)
ソラリゼーションの反転具合は予想が難しいけど、多重露光の重なり具合は予測が可能ですからね。



虚実ってところに微妙にひっかかって手を付けていませんでしたが、ようやくちょっと読んでみました。
京極作品は好きなんですが、ところどころ軽くあしらわれてしまってるようなやっつけ仕事(失礼)が見られるので、または単に私の好みではない作品がと言う方がフェアでしょうか、ともかく全部の京極作品を手放しで大喜びで読む、というわけにはいかなくて。
要するに私は百鬼夜行シリーズと巷説、そして嗤う伊右衛門からの古典シリーズ(勝手にそう呼ぶ)のスタイルが好きなんです。
それゆえ本作は読むか読まないかちょっと慎重に吟味してしまいました。

結果?
やはり半々で、未だに自分がこの作品の続きを読みたいのか、読みたくないのか決められないでいます。
時間とお金がたっぷりあったら読みます^^ きっぱり。
お金がなくても時間があったら 読むと思う(でも通常の京極作品にくらべてコスパが低いので中古で安くなってからが良い)

読み続ける動機としては
妖怪絵巻の歴史考察と、現れてくる妖怪たちが、妖怪初心者の私にはまだ知らないものもあって興味深い。

なんだろう、変にパラレル化しないで書けたらベストだったのに…とは思います、が、、、、
逆にこの舞台裏感覚を喜んでいる読者も多いのかもしれませんね。

ある映画を観てたまらなく好きだと思うのと
映画の出演者をたまらなく好きだと思うのは次元が違った話で。
映画が好きだからと言って、出演者の私生活までのぞきたいと思うか否かは個人個人で意見のわかれるところです。
私生活まで知りたい、居場所がわかるなら会いに行っちゃう!っていうのはタブロイド的で多数の支持者がいるんだろうなぁ。。。
そのあたりのニーズに応えた作品なのかも知れませんね。

Products from Amazon.co.jp