京極夏彦 虚実妖怪百物語 序
虚実ってところに微妙にひっかかって手を付けていませんでしたが、ようやくちょっと読んでみました。
京極作品は好きなんですが、ところどころ軽くあしらわれてしまってるようなやっつけ仕事(失礼)が見られるので、または単に私の好みではない作品がと言う方がフェアでしょうか、ともかく全部の京極作品を手放しで大喜びで読む、というわけにはいかなくて。
要するに私は百鬼夜行シリーズと巷説、そして嗤う伊右衛門からの古典シリーズ(勝手にそう呼ぶ)のスタイルが好きなんです。
それゆえ本作は読むか読まないかちょっと慎重に吟味してしまいました。
結果?
やはり半々で、未だに自分がこの作品の続きを読みたいのか、読みたくないのか決められないでいます。
時間とお金がたっぷりあったら読みます^^ きっぱり。
お金がなくても時間があったら 読むと思う(でも通常の京極作品にくらべてコスパが低いので中古で安くなってからが良い)
読み続ける動機としては
妖怪絵巻の歴史考察と、現れてくる妖怪たちが、妖怪初心者の私にはまだ知らないものもあって興味深い。
なんだろう、変にパラレル化しないで書けたらベストだったのに…とは思います、が、、、、
逆にこの舞台裏感覚を喜んでいる読者も多いのかもしれませんね。
ある映画を観てたまらなく好きだと思うのと
映画の出演者をたまらなく好きだと思うのは次元が違った話で。
映画が好きだからと言って、出演者の私生活までのぞきたいと思うか否かは個人個人で意見のわかれるところです。
私生活まで知りたい、居場所がわかるなら会いに行っちゃう!っていうのはタブロイド的で多数の支持者がいるんだろうなぁ。。。
そのあたりのニーズに応えた作品なのかも知れませんね。